しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

深夜、内田樹を読む

子どもと一緒に9時に寝て、午前2時に目が覚める。
(たいがい子どもより僕の方が寝付きが良い)
今は深夜なのか、早朝なのか。

頭がもの凄くスッキリしてるけど、特に使う仕事も無し。
ワインを飲んで、もう一度ぼんやりしてもらう。

読んでいるのは、内田樹さんの新刊「呪いの時代」
ものすごく面白い。
何の勉強でもないのに、思わずアンダーラインを引きたくなるような記述の数々がある。

たとえば婚活産業や「赤い糸幻想」を批判したくだり。

 「結婚というのは配偶者の双方が卓越した人間的資質をもって、
  それを絶えず発揮していなければうまく機能していかないようなストレスフルな制度ではありません」
 
 「(そんなも過酷な条件を課していたら)人間は遠い昔に絶滅していたでしょう」

思わずヒザを打ちまくりな世界が、全編に展開しています。
ユーモラスな姿勢を崩さずに、でも
<今、無批判に是とされているものに、NOと言う>姿勢は、僕にとっては吉本隆明以来な感じです。