しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ラストコメント

「@@さんの挑戦は続きます」「@@さんの戦いは始まったばかりです」 ディレクターになったばかりの頃は、リポートの最後をそんな風に締めくくろうとして、先輩に笑われた いかにも常套句だと、ま、確かにそれはそうなんだけれど でも語彙の乏しさだけでな…

冬眠

毛布にくるまって、ソファに寝転んで、一日何もしない。 冬眠する動物みたいに体温も低くなって、あまりお腹も空かない。 たぶん、本能的に体や心が回転数を落としている。 あるいは鬱なのか、そもそも怠け者だからという説もあるけれど。 回転数が落ちて、…

損をしているような感覚

損をしていような感覚に、とらわれていないか 自分だけが損をしている 正当な評価や対価を得られていない そんな考えに囚われていないか 努力や苦労が認められず 自分が得るはずのものを、得られなかったとき あるいは 他の誰かが手にしているように思えると…

マントラ

子どもの頃、辛い長距離走とかをしている時に僕はひとつの発見をした。 あんなに辛くて永遠に続くように思われた苦しみも、終わってしまえば終わる。 それどころか、終わった後から振り返ると苦しかった時間も、なんだか懐かしい思い出のようにすら感じられ…

僕の考え

僕は思った 確か、こんな風に新幹線から車窓を見ながら 僕は自分の気持ちを言おうと思った どんな形でも とにかくずっと 言い続けようと思った 僕の気持ちや考えは、僕だけのもの それだけは奪われずに持ち続けようと 僕は思った I think that my thought is…

怒ればよかった

ディレクターとなって初めての打ち合わせのことを覚えている。 頭はいいけれど冷たい人ばかりに思えたその部署で、僕は意見を求められて自分が思っている事を口ごもりながら話した。 僕の意見に、何も返ってこなかった。 誰も賛同も反論もせずに、何も無かっ…

届かないメッセージ

君に送ったメッセージが 半日遅れて 今届いたって 本当かな そんな事あるのかな 信じるけれど もしかして もっと前に送った 僕としては かなり思い切ったメッセージに 返事がなかったのは もしかして まだ君に 届いてないからかな きっと そうかな そうじゃ…

引きこもりラジオ

栗原が心を込めて作った「ひきこもりラジオ」の番組を見ながら、丁寧に作られた優しい番組を見ながら、昔のことを考えていた。一人きりだった時、繰り返し聞いていた音楽がある。 例えばそれは真島昌利のソロアルバム「夏のぬけがら」Train Trainの熱狂のさ…

相対主義時代の金言

岸田秀がどこかで書いていた「あなたが強く共感する意見は、あなたが共感するよう狙って書かれたものかもしれないと用心すべし」的な言葉と、吉本隆明の「絶対に正しいと誰もが言う考えは、絶対に間違えを起こす」的な言葉が、人生の指針です。 (原典見つけ…

啓く

物事がうまくいっている時は思いがけない災いが待っているものだからそんなに浮かれていてはいけない と調子に乗りがちな息子を いつも戒めていた 期待しすぎないこと どんなときも何事も うまくいかないものだと思っていればがっかりすることもないから と…