美しい夢を見た そして 美しい夢から 醒めてしまった 悔しいのは それが夢だったことじゃない 悔しくて やるせないことは 夢の最中に 気が付いてしまったこと これは夢なんだって

「うたはかなしみを忘れさせるためではなく かなしみを忘れなくさせるためにある」 君の部屋に向かう電車に揺られながら 思い出しているのは、そんな言葉 いつかもこんなふうに 君は僕を呼んだ その時も僕は同じ気分でいた 自分のことなら たぶん我慢する 他…

３階の音楽室から聞こえてくる リコーダーの合奏 「コンドルは飛んでいく」 廊下を歩いていた 数学の先生が 一瞬遠くを 見つめる瞳になった 取り返しのつかない間違いなんて どこにもありはしないはずなのに

ズブロッカを飲んでいる とてもおいしいし、なにより名前がいい 何を考えていたとしても、あんまり深刻にはならない だって飲んでいる酒の名前がズブロッカ 悩んでいること自体が滑稽だ ずぶろっか もう寝よっか 忘れちゃおっか

どこも侵略しない 誰からも攻められることのない そんな国に ひとりで住んでいる 平和である

時々忘れてしまう 自由に楽しく生きていいんだ やりたいように笑いながら生きればいいんだ おいしいものを食べて 気持ちのいい酒を飲んで 大好きな人と話をして 笑いながら時を過ごしていく それは決して ぜいたくじゃない それは絶対 つらいことを我慢した…

きのう 怖い夢を見た とても 怖い夢だった たくさん人がいて 色々なことを言われた ずっと隠していたことを みんなが知っていた ずっと内緒にしていたことを みんなが知っていた 僕は どこかへ逃げようと思う きのう とても怖い夢を見た たくさん人がいて み…