しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

許すということ

どんな事があっても それを 心の棚にきちんとしまうことができたら 私にとってそれが 許すということ たとえそれが 「許せないこと」という棚であっても

君の目の前で

「そんなことないよ」って 君に言ってほしくて 僕は自分の悪口を言い続けたんだ しずかに見つめる 君の目の前で 「そんなことないよ」って 君にそう言ってほしかったから

替え玉 (昔書いた)

イラクには フセインの替え玉がたくさんいる とても良く似ているから どれが本物か誰にもわからない たとえ本人が死んでも 大して困らない アメリカには ブッシュの替え玉がたくさんいる とても良く似ているから どれが本物か誰にもわからない たとえ本人が…

室生

そうこうしてるうちに バスは自由乗降区間に入った どこで乗ってもいい どこで降りてもいい そんな区間に入ったよ 山間の村をバスは走り抜け 農協帰りのお婆さんを拾ったり 小学生の集団を降ろしたりして 僕は窓の外の景色が変わってゆくのを見つめながら 自…

フォーク

朝になったら 目覚めさせよう 眠っていた やさしい気持ちを 大切な人を 揺り起こすように 日が暮れたら 迎えに行こう どこか遠くに行っていた 静かな気持ちを あの人と待ち合わせた いつかの夕暮れのように

深夜の海鳥

暗闇の空と 暗闇の海の 真ん中で揺られている 僕の前に道は無く 僕の後にも道は出来ない ここに僕がいる事さえ 誰も知らない夜 泳ぐ意味も 潜る理由も 飛び立つ原動力も 失ってしまったような 元々そんなもの 持っていなかったような せめて雨が降ってくれれ…