しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

室生

そうこうしてるうちに


バスは自由乗降区間に入った


どこで乗ってもいい


どこで降りてもいい


そんな区間に入ったよ


山間の村をバスは走り抜け


農協帰りのお婆さんを拾ったり


小学生の集団を降ろしたりして


僕は窓の外の景色が変わってゆくのを見つめながら


自由乗降区間のバスの中


結局
終点まで揺られていたよ
 
 
僕は 変われるかな