しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

不遜

僕にはなじまないお酒を飲みながら
僕にはなじまない音楽を聴いている。
 
自分は一人きりだと思うのは不遜な考え方なんだと
君に教えられた後も
僕はまだ 自分が一人きりであるかのような顔をして
さびしがったり 落ち込んだりするような文章で
誰かの気を引いている
 
いつか 来るべきはずの人には まだ会ってないと思いたい
いつか 命を賭けるべき仕事は まだ見つけていないと思いこみたい
 
そんな自分を正確に把握して
そんで
そのままなのである