しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

順番/行列

何の順番を待っているんだ 僕は 何の順番を待っているんだろうおとなしく 順番を待っていれば 上に上がれると考えているのか 偉くなれると思っているのか 立派になれると信じているのか それまでは 色々な思いを押し込めて おとなしくしてないといけないと …

システム

人の心をコントロールしようとするやり方が嫌いだ。 人の心はコントロールできる、という考え方が嫌いだ。効率的である事を、最上の価値とする仕事のあり方。 知性らしきものを傾注して、自ら優秀な部品となり、他人にもそうある事を求める。そういうシステ…

くるり

くるりのライブに行く。 3枚目の「TEAM ROCK」と「THE WRLD IS MINE」の再現ライブ。とっても良かった。 ライブ自体が久しぶりだったけど、なんかアルバムをよく聴いていた20代の終わりの頃の気分を思い出した。色々なことに少し自信をつけてきた自分と、…

雨の八ヶ岳倶楽部

今月の上旬に清里に行きました。 その日は生憎の雨。向かったのは、柳生博さんの営む八ヶ岳倶楽部。 雑木林の中にある、植物とカフェの素敵な場所です。八ヶ岳倶楽部小雨の中、森を散歩しました。 木道と、雨に濡れた落ち葉。 その静かな佇まいが心に沁みま…

願う力

強く願えば、夢はかなうと信じてきた 楽天的な考え方のようだけど、そうじゃない わかるかい 僕が僕の夢をかなえられないのは 僕の願いが弱いから強い願いがあれば それは決断や行動につながり、何らかの結果を生む 失敗しても、もう一度挑戦するはず 時が来…

たかがビール

人に錯覚を起こさせる、商売のやり方がある。 いつからか、それが当たり前になってきた。はじめにおかしいと思ったのは、発泡酒の売り方だった。『私にはビールです』と言った俳優もいたが、 名前といい、デザインといい、 明らかに『ビールと間違えて』買わ…

覚え書き

たとえば僕がタレントか何かで、仕事が少なくて困っていたとして。 そこにサラ金のCMの仕事が来たら、僕は断るだろうか? その仕事を受けないと困る人がいて、僕は求められている。僕はどうするだろうか?サラ金の危険やマイナス面は伝えずに、お金と才能を…

善と悪

悪は善より強い。善が反省している間に、悪は前へ進む。 善が自らの偽善性に苦しんでいる間にも、悪は前へ進む。 善がたった一つの失敗によって自信を失っている間にも、悪は前へ進む。悪に悩みはない。 悪に苦しみはなく、悪は矛盾しない。 悪に道徳や誠実…

早川義夫

二十三歳の時である。僕はその時、はじめて生活の事を考えた。もう、あまり人と接しなくてすむような、喋らなくてすむような仕事につきたいと思った。けたたましく電話が鳴りひびき、かっこいいと思っている流行語が飛びかわないようなところへ行きたかった…

ヘンリー・デヴィッド・ソロー

風向きが定まらないこの世で 生き抜く方法が一つある すべてを簡素にしておくことだ。 人間は自分がつくった道具の道具になってしまった。 人間のすべてを耕してはいけない 森を残しておけ。 頂点を目指すうちに、 自分が自分を奴隷にする 奴隷監督になって…

茨木のり子

苦しみに負けて 哀しみにひしがれて とげとげのサボテンと化してしまうのは ごめんである (苦しみの日々 哀しみの日々/倚りかからず) 分別さかりの大人たち ゆめ 思うな われわれの手にあまることどもは 孫氏の代が切りひらいてくれるだろうなどと いま解…

長田弘

「人間は、一つの死体をかついでいる 小さな魂にすぎない」 さよなら、きみのことを ほんとうは何も知らなかった(世界は一冊の本) 静けさをまなばなければいけない。 聴くことをまなばなければいけない。 よい時間でなければ、人生は何だろう?(黙された…

息子へ

きっと僕よりも幸せな人も、僕よりも不幸せな人もいる 僕がもっと幸せになっても、もっと不幸せになってもきっと僕よりも立派な人も、僕よりもダメな人もいる 僕がもっと立派になっても、もっとダメになってもだから 誰かと比べて不安になったり、誰かと比べ…

「天使の分け前」ケン・ローチ

映画館で見逃した、ケン・ローチの新作をDVDで。あまり映画を数多く見る方ではないのですが、ローチの作品はほとんど見ているような気がします。 イギリス周辺の厳しい社会環境に生きる人々を(そのダメな部分も含めて)リアルに、それでいて暖かく描く監督…

天使の分け前

映画館で見逃した、ケン・ローチの新作をDVDで。あまり映画を数多く見る方ではないのですが、ローチの作品はほとんど見ているような気がします。イギリス周辺の厳しい社会環境に生きる人々を(そのダメな部分も含めて)リアルに、それでいて暖かく描く監督で…

絆が消える時

絆は、長い紐を持つようなもの。 お互いの姿は見えないなかで たとえば互いに、引き合っている時は強く絆を感じる。 確かな手応えと、喜び。愛や友情や、信頼。 もうそれは、確かめる必要も無い確かな絆。 そう思えた時もあった。 永遠に失われることは無い…

ほしいものは

住む所があって、働く場所があって、毎日のお酒とたまには少しだけ贅沢。旅行とか。 そして何よりも手に入れたいのは そういった生活が続いていくという安心感。 他人を蹴落としたり、近くの国とイザコザを起す事なく。働けと言われれば、キリキリ毎日働きま…

気がつくと

気が付くと 旅立って行く若者を応援したり ちょっと複雑な気持ちで見送る事が多くなってきた今日も新しい場所の為の履歴書の相談に乗りながら 後悔なのか 未練なのか 変な気持ちにとらわれていたもっと たくさん関わりたかった もっと 楽しい仕事が出来たは…

随想 2012 秋

僕たちはかつて、 平和な時代に生きている事を、ある種の負い目に感じていた 生きる事がたやすくなったかのように錯覚して そんな生には、密度のようなものが欠けていると錯覚して 戦いや貧困と背中合わせになっていた時代と、そこを生きた人々を羨ましく思…

ボクシング 心の名勝負

ナンバーの企画に応募した文章です。(国内編) 第1位:鬼塚勝也×李 炯哲あの頃「疑惑の判定」と言われ続けながら、世界王者であり続ける事に病的なまでにこだわり続けていた鬼塚。 網膜剥離を患っての最後の戦いで見せた本来の攻撃的なボクシングと、壮絶…

仲井戸麗市について、昔書いた文章

気が付けば、その人の名前をノートに書き連ねていた。 ただ、それだけのことで訳もなくドキドキした。(友達に見られたらどうしよう?っていうか本人だってそこにいるじゃん)あわてて消して、だけどその上にまた書いてみたり。かなり間抜けな行動。 教科書…

誰の五輪だろう?

ロンドン五輪が、もうすぐ終わる。 そんなに熱心に見た五輪では、なかったけれど。 テーマがはっきりしない五輪、ではなかったか。北京は「ボルトの五輪」だったような気がする。 あるいはフェルプス。いってみればモンスターの五輪。 でもロンドンは、そう…

目指すのは多様性だ

答えは一つじゃないという事を言う為に 僕はここにいる。やり方は一つだけじゃないという事を伝える為に 僕はここにきた。どんな人生だって、楽しくやれるはずだ。 少しだけ見方を変えれば 少しだけ考え方を変えれば抜け道は、どこかにある。アイデアとユー…

まだ、つかまらない

もう少し、僕は逃げる。逃げながら、どこかを目指す。荷物は荷物として、ある程度引き受けながら役割は役割として、ある程度は引き受けながら僕は逃げる。

take it

明日はきっと良い日だろうと 僕は思うでももし明日 雨が降ったらどうする? と誰かが言う もし明日 戦争が起こったら もし明日 会社が潰れたら お前はどうするんだ と誰かが言うお前は お前だけのお前じゃないんだ お前が そんなのんびりしてる事で 誰かが …

僕は紙プロに観戦記を書いた事がある

立ち読みで、プロレス雑誌「カミノゲ」を読む。巻末の山口日昇と吉田豪の対談が凄かった。一時期、聖書のように読んでいた「紙のプロレス」の元編集長、山口と その盟友のような存在(にみえた)吉田の、あまりにも赤裸裸な対談。興行の世界に足を踏み込んで…

しずちゃん

女子ボクシング。しずちゃん頑張ってるとは思うけど、 あのレベルで世界選手権に出るのは危険だなぁ。(スタミナはあっても、ディフェンスが全く出来ていない)そもそも3人しか出場者がいない時点で、 誰が勝ったとしても、世界に出すのはどうかと思うっす…

友情とは何か

「男と女の間に友情は成立するか」 学生の頃、誰かの下宿になだれ込んで朝まで語ろうとする時に、 そこに女の子が混ざっていたら、必ずそんな話題が上がった。 議論の為の議論をする為に、時には終電の時間を忘れさせる目的も併せ持ち、 もっともらしい経験…

よく頑張った!

夜中に目が覚めて「岳」の映画を見る。ものすごく原作のエピソードのパッチワークだったけど、それはそれで潔かったな。 (漫画読んでない人はどこまで楽しめたかな) 長澤まさみも小栗旬も、野暮ったい感じが生きていて良かったです。 「雪山も岩も(怖いか…

Christmas in the air

のんびりした休日の職場で、 クリスマスソングを聴きながら、年末特番の台本直し。一年生の子どもは、まだサンタの存在を信じていた。 (あるいは深く考えてないのかな。 ... 「まぁプレゼントが届くからいいや」的な)なんだかとても久しぶりの、落ち着いた…