しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

お疲れ イチロー

団体競技の中で、個人競技をしているような人でした。
名言はたくさんあるけれど、
ノローグのように自分自身と対話しているような言葉が多く
孤高でもあるけれど、何か一人で輪から外れていくような
不器用さも感じていました。
 

そこらへんの所を聞いてみたいなと思った時もあるけれど
なんというか過剰な壁の築き方に出会いウムムと思ったりもして

 

会見の中で「おかしなこと言ってます?」と繰り返すイチロー
最後までメディアと噛み合わない対話がきました。

 

  わかってもらいたい。でも、
  お前らにわかるわけがない。

 

そんな気持ちはわからないではないし、
偉人としてではなく、一人のアンバランスな競技者として描きたいと思ってきました。

 

そんなイチローにとって、最後にマリナーズに戻って、日本に戻って、暖かく最後を迎えられたことは本当に嬉しかったんだろうと思うし、本当に良かったなと思います。

 

本当かどうかは知らないけど、イチローがメジャーに挑戦した最初の年、ブルーハーツのファーストを聴き続けてIたという話を聞いたことがあります。「未来は僕らの手の中」を。

本当なのかな。

 

 甲本ヒロトの言葉を思い出す。

 

 「大リーグで活躍したい」と思うことは、夢じゃないんだよ。
  僕はそんなの、夢とは認めない。
 「野球をやりたい」というのが夢だろ?
  夢は必ずかなうものだから、それはかなうよ。

 

お疲れ様でした。