しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

詩人

谷川俊太郎「世間知ラズ」を勧める

谷川俊太郎はあまりに多くの詩集を出しているから、何から読んでいいかわからないという人も多いと思う。 独断で言わしてもらえば、「二十億光年の孤独」か、この「世間知ラズ」この2冊のどちらかを読むのがいいんじゃないかと思う。 父、谷川徹三が亡くな…

ヘンリー・デヴィッド・ソロー

風向きが定まらないこの世で 生き抜く方法が一つある すべてを簡素にしておくことだ。 人間は自分がつくった道具の道具になってしまった。 人間のすべてを耕してはいけない 森を残しておけ。 頂点を目指すうちに、 自分が自分を奴隷にする 奴隷監督になって…

茨木のり子

苦しみに負けて 哀しみにひしがれて とげとげのサボテンと化してしまうのは ごめんである (苦しみの日々 哀しみの日々/倚りかからず) 分別さかりの大人たち ゆめ 思うな われわれの手にあまることどもは 孫氏の代が切りひらいてくれるだろうなどと いま解…

長田弘

「人間は、一つの死体をかついでいる 小さな魂にすぎない」 さよなら、きみのことを ほんとうは何も知らなかった(世界は一冊の本) 静けさをまなばなければいけない。 聴くことをまなばなければいけない。 よい時間でなければ、人生は何だろう?(黙された…

茨木のり子の家

夏休みに子どもと図書館に行って、この本を見つけました。 僕の一番好きな詩人、5年前に亡くなった茨木のり子さんの自宅の写真を集めた本。 とっても素敵な本でした。 最愛の夫を49の時に亡くし、それから30年間ひとりで暮らした家。 シンプルな中にも…