しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

損をしているような感覚

 

損をしていような感覚に、とらわれていないか

自分だけが損をしている

正当な評価や対価を得られていない 

そんな考えに囚われていないか

 

努力や苦労が認められず

自分が得るはずのものを、得られなかったとき

あるいは

他の誰かが手にしているように思えるとき

とても損したような気持ちになってしまう

そんなことはある

 

並んだ列に横入りされた時のような、あの感覚

誰かが知っていてくれたら、救われる

自分の気持ちを理解して認めてくれたら大丈夫

結果は同じでも、それだけで全然違う

でもそれって、どういう事だろう

 

同じことがあっても、

満たされなかったり納得できたり

それって何だろう

 

現実ではない空間にあふれる、呪詛の言葉

誰かを引きずり下ろそうとする

誰かの価値を貶めようとする

禍々しいエネルギー 

それは、どこからやってくるのか

 

「なんだかずるい」

私はこんなに頑張っているのに

こんなに我慢して、日々生活しているのに

窮屈なルールに従っているのに

あの人はそうじゃない 

そうじゃないのに、なんだか楽しそう 

だから「許せない」

 

考えを、うまく変えられたらいい

自分の力で自分の考えを

 

「あなたは何も失っていない

 何も損していない

 あなたがしていることが無意味に思えても、

 決して無意味ではない」と

 

誰かがそう言ってくれたら、救われるんだから

自分で自分を救うことだって

きっとできるはず