しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

FIGHT THE POWER

‪夜中の三ツ目通りを歩きながら考えていた。‬
‪今日、起きたこと。そして明日、起きるかもしれないことを。‬

‪僕は音楽に、文学に、漫画に、映画に、(つまりアートに)自分自身を揺さぶられるような衝撃を受けてきた。‬
その中には、自分の未熟さや醜さを突きつけるものもあった。
(ニューエストモデルの「こたつ内紛争」や、茨木のり子の「自分の感受性くらい」や、坂口安吾吉本隆明や)

目を背けたくなることもあったけど、そんな経験が自分の感性を培った。豊かな経験だった。

色々思うことは、ある。
言葉にできないような思いもよぎる。

でも、気を取り直して。

表現する仕事に関わる者として、思う。
もっと心に届く表現を目指さなければと。

ありきたりな、どこかで見たような、誰がしても同じような表現ばかりでは、誰の心にも届かない。誰の心も動かさない。
そんな仕事があふれていないか。自分も時に、そうじゃないか。
表現が貧しくなり弱っていることも、表現を大切にしない時代の理由の一つじゃないかと。

少なくとも、そう考えれば、僕らにもできることはある。

自分にしかできない仕事をしよう。
心のこもった仕事は、人の心に届く。
数字には、あらわれなくても。
ちょっとでも前に進もう。
誠実さを諦めた奴らに、心を奪われるわけにはいかない。