しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

僕は紙プロに観戦記を書いた事がある

立ち読みで、プロレス雑誌「カミノゲ」を読む。

巻末の山口日昇吉田豪の対談が凄かった。

一時期、聖書のように読んでいた「紙のプロレス」の元編集長、山口と
その盟友のような存在(にみえた)吉田の、あまりにも赤裸裸な対談。

興行の世界に足を踏み込んで、身を滅ぼしていった山口と
ある事件をきっかけに、そんな山口から距離を置くようになった吉田。

吉田豪がよくインタビューする
バンドブーム時代の解散話のように、
「若気の至り」な話だけど、やはり痛い。

クールに、過去の事として語ろうとする吉田豪だけど
そうすればするほど、ウェットな思いが伝わってくる。

「もう、どうでもいいって言うなよ!」と
繰り返し訴える山口が、また痛い。