美しく、はかないもの
北九州で桜の番組を作っています。
今年は開花がもの凄く遅くて、やきもきしながらのロケでした。
そのおかげで、咲いた時はかなり嬉しく
あんまりしない写メなんかもしてしまいました。
これは小倉城の桜。
ベタなアングルです。
これは福智山の山中にある、樹齢600年の桜「虎尾桜」です。
福岡県で一番古い桜なんだそうです。
そしてこちらは、今日撮影した豊前市の「才尾の一本桜」です。
牧場のてっぺんに、咲いています。
一緒に取材したプロのカメラマンの方が「桜の撮影は意外と難しい」と話していました。
桜を見る人は、花びらをさわった<感触>なんかの情報を無意識に「目の情報」に加えているので
「見たとおり」の桜を、写真に定着するのはとても難しいんだとか。
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タイトルに書いた「はかないもの」は、でも桜の事ではありません。
昨日のタイトルマッチで敗れた長谷川穂積選手の事です。
2階級あげてベルトを獲った前の試合でも感じた事ですが
以前の闘牛士のような華麗な長谷川のボクシングは、全く失われていました。
自分のパンチが通じないあせり、
相手を倒そうとするあまりフットワークが失われ
そして、かつてなら食うはずのないパンチをもらって敗れました。
階級アップの難しさ、
そして「常に最強の相手と戦う」長谷川のポリシーの危険さ。
すべてが裏目に出た形となってしまいました。
はじめの一歩の宮田のような切なさを感じました。
たぶん
長谷川は引退するでしょう。
世間が長谷川という「天才」に注目しだした後に、
その天才的なボクシングを披露する機会が少なかった事が
本当に残念です。
日本ボクシング界の歴史に残る
世界でもトップレベルの、本当に強いボクサーでした。
ラスベガスで戦う姿が、見たかったです。