しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

昼下がりのランナ−(1993.7)

一緒に走っちゃうんだ
日曜の昼下がりの定番
ラソン中継
必ずいるのさ
追いかける少年
いいなぁ
 

集団で
一人で
自転車で
走っているんだ
100Mぐらいであきらめちゃうけれど
瞳はマジなんだ
俺のほうが速いんだぜ
本気で思っている瞳なんだ
テレビには映らなくても
僕にはわかるんだ
いいよなぁ

 
通り過ぎていくものを
追いかけたいのさ
目の前を何かが
駆け抜ける
その時に
旗を振るだけじゃぁ
退屈すぎるよ
満足できないよ

 
ピ−スサインは忘れないけれど
全力で疾走しているんだ
動機は不純だけれど
走りだす気持ちは本当なのさ

 
走りだそうか
走りだそうぜ


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