しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

心のかたち

正確に言い当てたい
僕の欲求は
詰まるところは そういう事なのだろうと思う
 
人それぞれに違う
かなしみの形や 心の軌跡
それらを出来る限り正確に言い当てたい
言葉と言う形で
それが 僕のしたい事なのだろうと思う
 
僕には経験がある
自分の奥底にあって 自分ですら把握していなかったものを
正確に言い当てられた経験が 僕にはある
 
それは言葉であったり 音楽であったり 映像であったりした
 
その時に僕は とてもビックリして 少し気味悪くなったりもして
でも とても気持ちよかった事を覚えている
たとえそれが 自分のマイナスな感情であっても
 
人それぞれに違う 心のかたち
でも それはどこか似ているような気もする
それを言い当てたり 言い当てられたりすることで
僕らは
何かつながっているような気持ちになる事ができる
 
 
あの人の停滞と 妥協と
巻き返しを狙う気持ちと それを押しとどめている物と
その全てを 今
僕の言葉で言い当てたい
 
 
たぶんそれは僕の中の何かと似ているはずだ