しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

鼻歌

僕が鼻歌を歌うと 君は笑う
音程がまるで外れているって 笑う
何の曲だか全然わからないって 笑う
歌ですらないと そんな事まで 
ひどい
 
調子に乗って歌うよ
音程も 歌詞も もう何もかも わかんなくなってきちゃったけど
君の笑い声で僕は調子に乗って 大きな声で でたらめな歌を
 
見かねて君が 本当の歌を歌ってくれる
きれいな声で 歌ってくれる 本当の歌を 
君は歌がうまい 
声は小さいけれど
 
そうそう それそれ それなんだ
僕が歌いたかった歌は それだよまさに
 
君に合わせれば 僕もうまく歌える
何も問題なく 不思議だな