しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

読書

書評「不屈の棋士」

観戦記者による、棋士へのインタビュー集。タイトルから、難病とか逆境を乗り越えた棋士の話かとも思いましたが、違いました。コンピューター将棋や電王戦の戦いに、どう向き合っているのかをトップ棋士にストレートに聞くインタビュー本です。 不屈の棋士 (…

格闘技の青春

UWFの本はたくさん読んできたけれど、この本が一番です。 図書館で見つけて、一気に読んでしまいました。 こんなにフェアで、純粋な格闘技本は初めて読みました。 UWF外伝というタイトルだけど、内容は平直行の自伝です。 U.W.F外伝 作者: 平直行 出版社/メ…

谷川俊太郎「世間知ラズ」を勧める

谷川俊太郎はあまりに多くの詩集を出しているから、何から読んでいいかわからないという人も多いと思う。 独断で言わしてもらえば、「二十億光年の孤独」か、この「世間知ラズ」この2冊のどちらかを読むのがいいんじゃないかと思う。 父、谷川徹三が亡くな…

伊坂幸太郎「AX」は良い!

なんだか、最近の作品がピンと来なくて離れていた伊坂幸太郎ですが、 「グラスホッパー」シリーズの最新作である今作は最高。 「モダンタイムス」など伊坂作品が得意とする「怖い嫁」をフックにした作風(?)の最高地点です。殺し屋が主人公なのに、最後は…

茨木のり子の家

夏休みに子どもと図書館に行って、この本を見つけました。 僕の一番好きな詩人、5年前に亡くなった茨木のり子さんの自宅の写真を集めた本。 とっても素敵な本でした。 最愛の夫を49の時に亡くし、それから30年間ひとりで暮らした家。 シンプルな中にも…