しあさっての方向

本と音楽と酒と詩

最近はnoteが主戦場になってます

note.com 最近は、noteで書いてます!

さびしさと友達

どこでも同じ。どんな場所でも同じ。 僕は自分と似た感じの人を見つけて、仕事をしている。 僕と同じようなさびしさを抱えた、どこかうまくいっていない誰か。僕はそんな人と出会ってきて、その人のことがよくわかる。 それは友達だったり後輩だったり、時に…

ベティス万歳! 緑の祝祭

スペインサッカーのベティスが国王杯で優勝!よく考えてみると、応援してるチームが頂点を極めるって初めてかも。というか「何かのサポです」みたいな事はベティス以外になく、そのベティスの17年ぶりのタイトルなんだから、それはそうだよね。 20年前の…

村田諒太vsゴロフキン 「黄昏の名勝負」

4月9日。午後8時40分から9時40分。1時間の間に、何度も驚いた。村田諒太対ゲンナジー・ゴロフキン。色々な意味で心を揺さぶられた戦いだった。 最初の驚きは入場5分前。ゴロフキンはまだ、バンデージを巻いてなかった。え、これから巻くの?いくら…

寒い3月の日

寒い3月の日。耳まで隠れる帽子をかぶって会社へ向かう。東京電力からは節電の要請。ちょっと違和感がある。僕らだって東京電力に要請したい事があるよ。でも、きっと自分の組織だって多くの人には同じように映っているかも。どこか上から目線の組織。 昔、…

君にしか開けない扉があるその扉を開こう 君にしか開けない扉がある君と一対一の関係になっている扉 君にしか見えない君が歩んできた道の先にしかないそんな扉がある 君が積み重ねてきた努力も味わってきた痛みも、すべてその扉と出会い、開く為に必要だった…

遠い理想へ

「NO WAR」と叫んでも戦争は止まらないもし自分の家族にミサイルが降ってくる時、それでもあなたは平和主義を唱えるのかそんな事を言う人がいるし、これからも増えてくるだろう それはある種の究極の問いカレー味の、みたいなのと同じ絶対に答えのない問い …

映画「ribbon」 のんは、自分をわかってる

のんが監督、脚本、編集、主演を務めた「ribbon」を観る。大ファンの私も、大ファンだからこそ、ちょっとというか、かなり不安はあった。何だか学園祭や自主制作映画のような「自我」がダダ漏れな感じになってないかなと。 120分の上映時間。見終わった後…

僕の炎

皆がそれぞれにとってピッタリな場所にいたり、ピッタリな人と出会えたらいいけれど、なかなかそうはいかないよね。 ピッタリとした人もいる。例えば自分の会社のアプローチと自分の問題意識がぴったりフィットしてる人。自分と相性のいい人と出会えた人。そ…

さびしい王様

どこでも同じ。どんな場所でも同じ。僕は自分と似た感じの人を見つけて、仕事をしている。僕と同じようなさびしさを抱えた、どこかうまくいっていない誰か。僕はそんな人と出会ってきて、その人のことがよくわかる。 それは友達だったり後輩だったり、時に取…

トリノの冬 2006-2026

トリノ五輪の中盤、特にすることの無い日にスピードスケートのリンクを訪ねた。パシュートも無かった時代、スピードスケートの注目は500mと1000mだった。その日、3000mか5000mが行われていたリンクの熱気に驚かされた。 「ヨーロッパでは中・…

人類史と平野歩夢

平野歩夢、凄かったですね。2本目と3本目、最高レベルの滑りを繰り返す事ができる「再現性」に、強さを感じました。 「実況の人が解説みたい」と家族は笑ってましたが、複雑なトリックの名前を瞬時に言う為に、きっと努力を重ねてきたんだろうなとは思いま…

2006年の上村愛子

そりゃ無いよ。ニュースを見た時にそう思った。高梨沙羅が団体で失格で号泣?なんであんなに努力してきたアスリートの最後が、失格で号泣なんだ。競技の厳しさも五輪の残酷さも、もう嫌というほど味わってきた髙梨に。たとえメダルを逃しても、皆と笑い合う…

2006年の加藤条治

今朝のサンデーモーニング。高木美帆が記録を伸ばせなかった要因として、清水宏保がリンクの氷の話をしていた。髙木選手が滑った前半は会場が暑くて、氷が溶けて柔らかくなっていたのではないかという指摘。有力選手が滑った後半は、製氷の間に場内が一気に…

五輪開会式と、世界の中心について

意外とシンプルだった開会式。 映像やデザインの洗練はさすがだったけど、良くも悪くも圧倒的なものを想定したので、驚きもあった。 二度目の監督を務めたチャン・イーモウが14年前をどう越えてくるのか、そんな気持ちでいたから。 前回の開会式は圧倒的だ…

北京五輪

仕事で関わらない五輪は10年前のロンドン以来。なんだか不思議な感じ。さびしいような、純粋に楽しめるような。 事前に一生懸命取材をして五輪に臨むと、本番が開幕した後に違和感に襲われる。自分が取材してきた選手が急に「みんなのもの」になって遠くな…

飲み込むな

無茶なことを言われた時は「なるほど」と言って、一旦時間を置いたそれは無理筋だと思いながら、相手の気持ちを損なわない落とし所ややんわりと伝える術を考えた たいていのことは何とかなると思ってたいていのことは、何とかしてきた 勝手な期待も、矛盾し…

夕暮れ

大谷翔平の日本での最後のシーズンの頃、ニュースウォッチ9を担当していた。一番ピッチャーで先頭打者ホームランなんかを打っていたシーズン。 大谷の凄さを伝えながら、僕が伝えたくて伝えられない事があった。それは「日本で大谷翔平を見るのは、きっと今…

僕の旗

職場でTシャツを着ている音楽や格闘技のTシャツを着て仕事している。それは旗、のようなもの。目印と言ってもいい。 たまに、思わぬ人が声をかけてくる。「R.E.M.いいですよね」「それ、どこで買ったんですか?」僕らはそれだけで、もう仲間みたいなもの。 …

宇多田ヒカル 「BAD モード」と不敵な笑み

宇多田ヒカルの新譜を繰り返し聴いている。最初はピンと来なかったけど3回目くらいから徐々に良さが伝わってくる感じ。とってもいい。 ジャケット写真はラフなスウェットの上下。端には子どもの姿も映る。家庭的でありながら、どこか不穏さを抱えたその表情…

リングスと田村潔司の青春

https://youtu.be/Ray8YrwbVOw リングスのYOUTUBE見ながら酒呑む夜。こういう時、インターネット最高って思います。20代後半の田村潔司、全盛期の輝きが溢れています。 話は変わるのですが、職場とかでたまに誰かが「あれはプロレスみたいなものだから」な…

運転手

バスに乗る時は、運転席の後ろに座るのが好き。運転手のそれぞれのルーティンを観察するのが昔から好きだった。バスのハンドルは何であんなに大きいんだろう。あぁ、あそこが車内放送のボタンなんだ。そんな事を考えながら。 何より好きなのが、対向車線のバ…

巌流島

「何かオモシロイ話無いですか?」 知り合いからそんな事を言われたのは1週間前、そういや暗い話ばかり書いていて、面白い話って全然だよなと思い返す。 面白い話ではないけれど、北九州に赴任した12年前(そんなに昔なのか)一番驚いて笑ったのは巌流島…

「おかえりモネ」に少しだけ

大好きだった「おちょやん」の流れで「おかえりモネ」も、ほぼ全部見ている。毎日超楽しみ!ってほどでは無いけれど、何となく気になって見続ける感じ。 繊細な台本と巷で高評価っぽいのは、納得。特徴は主人公たちの心の傷、それはあまりドラマチックではな…

苦しみはいつか終わるから

子どもの頃、辛い長距離走とかをしている時に僕はひとつの発見をした。 あんなに辛くて永遠に続くように思われた苦しみも、終わってしまえば意外と終わる。 それどころか終わった後から振り返ると、苦しかった時間もなんだか懐かしい思い出のようにすら感じ…

かっこいいこと

困った時は早川義夫の本を開く。伝説のバンド「ジャックス」を率いて、でもすぐに解散し本屋を開いて隠遁した伝説のロッカー。 ソロアルバムも出した。 そのタイトルは「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」こんなすごいタイトルは、他にはない。 1…

ソナチネ

ロシアンルーレットのように 耳式体温計を頭に突き立てて ソナチネの北野武のように 僕はニヤリと笑ってみる 初めてのことだから仕方ないと 世界中が苦しんでいるのだから仕方ないと 自分たちの失敗の免責を計算して 開き直る人たちがいる 逃げ切れると思っ…

冬の朝にキャッチボールを

旅行に行こう なんて言われたら 絶対に家にいてやろうと思う感性は 10代から変わらないそのことに後悔はないけれど もし後悔があるならばその感性と その素敵さを広めなかったこと 魅力と共に それどころか その感性を独り占めしたりあいつの感性より俺の…

バッシング

誰だって、魂の暗がりに陥ることはある。 思い出したくないほどに、ひどいことをしてしまったり人を傷つけてしまった経験は誰にもあるはずだ。 誰かを断罪できるほど、誰も立派じゃない。だから法があり、罰があるのだ。厳密なルールに基づいて。. 「あいつ…

撤退戦

五輪をあまり「コロナに打ち勝った証」にしすぎると、中止になった時の精神的ダメージが大きすぎると思う。「コロナに負けた証」となってしまう。 そもそも、勝つ負けるの戦いじゃないよ。犠牲者をどれだけ少なく切り抜けるかの戦いじゃないかと。 どうした…